2014年09月09日 |
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自転車まちづくり(管理人のひとりごと) |
古倉宗治先生が今夏上梓された「実戦する自転車まちづくり」を読了しました。 様々な事例紹介と鋭い指摘で現在の自転車を取り巻く環境の改善策を説いてあり、 実に示唆に富んだ一冊です。 先生自身も委員を務められた「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」 の意図する狙いを詳しく解説され、地域へ具体的な落とし込みが可能なように 語ってくれています。自治体職員のみならず、自転車乗り全員が一読して欲しい 内容になっています。 中でも、一足飛びに完全な状態を目指すのではなく30年スパンで考えて少しずつ 青写真に近づけて行くべきとの提案は「どこから手を付けていいか悩ましい」と 考えている担当者に「焦らず一歩ずつ進めて行けばいいんだよ」と諭してくれる 役割を担ってくれます。同時に、どこから手を付けるべきかの優先順位も明示し アクションプランが作りやすい提案が盛り込まれています。 世界中の優れた自転車政策も、それを、そのまま日本へ持って来て成功するとは 限りません。日本独自のあり方があってもいい。ただし外してはいけない部分も あることを先生は説きます。まずは国レベルの意志を固めることが重要なのです。 自転車を今後、どのように扱って行くか。国が指針を示すべき時期が来ています。 将来を見据えて舵を切らなければなりません。その先にバラ色の未来が示せれば 日本はまだまだ大丈夫でしょう。 アマゾン「実践する自転車まちづくり」 管理人 拝 |
Posted by 内海 潤 at 17:57:35 on 2014/09/09 [コメント(0)][トラックバック(0)] |
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